旅先で撮った写真をぼちぼち上げています

taruho2016/01/31 13:57

Jonathan Livingston Seagull2015/09/20 18:05

40年経って出るとは思わざりしを

reading2015/05/05 15:26

マラフレナ2005/06/10 00:49

アーシュラ・K・ル=グインの「マラフレナ」を読みました。
サンリオSF文庫。数年前に古本屋さんで見つけて、今やっと ページを翻き、読了。
この作品は、ゆっくりゆっくりと読み進めなければならない作品でした。それも筋を追わず、ただその時語られる情景にひたすら耳をすませるようにして。
私はきっとそういう心境で本を開くことが出来るようになるまで、待たなくてはならなかったのでしょう。

読み終わっての感想。
ル=グインは、誰も読んでくれる人がいなかったとしても、この作品を自分のために書いたのではないかと思います。この作品の一番の読者はきっと彼女自身でしょう。 自分のために書いた物語。
今、ハリー・ポッターシリーズを書いているローリングさんも、同じ力につき動かされているのではないかと思ったりして。

復刊 天沢退二郎2005/05/22 16:06

先日、何の気なしにというか、なんとなく気になって Amazon で「闇の中のオレンジ」を検索したところ、半年ほど前からオレンジ党シリーズを始め、天沢退二郎氏の児童向け作品の数々が復刊されていることを知った。
オレンジ党はすでに20年近く古本でしか入手の出来ない図書になっていて、しかも出物が希少なため一冊4000円前後の値がつけられるのが通例だった。今回の復刊は一冊3000円弱だから、読みたい人にはリーズナブルな価格だ。ただ子供の本で3000円は(しかもシリーズものは)なかなかイタいところ。購買者は天沢氏の魅力を知っている人、いいかえればなんらかの機会を得て作品を読んだことのある人にしぼられるかもしれない。

そうはいっても、次の世代の子供たちに優れた本の存在を伝え、入手(読書)可能な環境をもたらしたいというのは、読書好きのすべての人々の望みではないか。
今回、復刊ドットコムの投票によって数百票という多数の支持が寄せられたことは、一愛読者として、まことに嬉しい限り。あえて言わせてもらうと、優れた作品を優れたものと知る優れた読み手がまだまだ沢山存在していることの証ではなかろうか。